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お花の写真を撮るのにおススメなレンズの焦点距離!

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こんにちは、梅野(@kerocamera_ume)です!

 

春になると色々な花が咲き始めますね。

お花の色彩や美しさに魅了される人も多いと思います!

 

それでは花をキレイに撮るためには、どのようなレンズを使用すればよいのでしょうか?

花の細部を美しく撮影するためには、撮るお花に合った適切な焦点距離を選ぶことが重要です。

 

梅野
この記事では、花の写真を撮るのに向いているレンズの焦点距離について解説します。
撮影の際には、ぜひ参考にしてみてください!

 

 

焦点距離別の特長

 

カメラ用レンズの画像

レンズの焦点距離によって特性が違う

 

お花を撮るのにはどんなレンズが良いのでしょうか?

まずは焦点距離別に、レンズの特性や特長をご紹介します!

 

 

お花を撮るための広角レンズ

 

広角レンズで撮影した写真

超広角ズーム「TAMRON 17-35mm F/2.8-4 Di OSD」で撮影

 

お花を撮るための広角レンズ

焦点距離14mm~35mm前後の超広角・広角レンズは、広い画角で写真を撮ることが出来ます。

広く写すだけでなく、パースを効かせることでダイナミックさを表現できるレンズですね。

 

実は広角レンズは使うのが難しいレンズでもあります。

目の前に花畑を撮るだけでは、「ただ撮っただけ」の写真になりやすい…。

広角レンズの特性を理解し、メリットの部分をしっかりと使って撮影する必要がありますね。

 

ポイント

簡単に広角レンズのメリットを活かすには、ローアングルからの撮影がオススメ

例えばチューリップの撮影だと、ローアングルから撮ることでチューリップの力強さを表現できますし、しだれ梅やしだれ桜など垂れ下がってきているお花の場合は、ダイナミックさを表現することが出来ます!

 

また被写界深度が深いため、お花畑全体ににピントが合った写真を撮りやすい。

 

広角レンズの特長まとめ

  • 広い範囲を撮影できる
  • 全体にピントが合った写真が撮りやすい
  • アングルを工夫するとダイナミックな写真が撮れる
  • 使いこなすのは難しい
  • ボケにくいレンズ

 

 

お花を撮るための標準レンズ

 

標準レンズで撮影した写真

50mm単焦点レンズ「AF-S NIKKOR 50mm f/1.8G」で撮影

 

お花を撮るための標準レンズ

焦点距離40mm~60mm前後の標準レンズ。

低価格で手に入るレンズが多く、単焦点だと明るいレンズであることが多いです。

目で見ている画角に近いですので、直感的に撮影しやすくて、背景もボケやすいのがメリットですね。

 

撮影する立ち位置によって、全体を撮ってみたり一部のお花をアップで撮ってみたりと、オールマイティさも魅力です。

 

ポイント

出来ることが多い分、どう撮れば良いのか迷ってしまう事も。

特に初心者の頃はワンパターンな写真に陥りやすいですので、1枚ごとに違う写真を撮ることを意識して使うと、写真の腕やバリエーションを増やしてくれる先生みたいなレンズです!

 

こんな方におすすめ

  • 人間の視野角に近いので、直感的に撮りやすい
  • 自分が動くことで写真のバリエーションを出しやすい
  • ボケを楽しめる
  • 低価格なレンズが多い

 

 

お花を撮るための中望遠レンズ

 

中望遠レンズで撮影した写真

NIKKOR Z 70-200mm f/2.8 VR Sの焦点距離135mmで撮影

 

お花を撮るための中望遠レンズ

焦点距離70mm~135mm前後の中望遠レンズ。

お花畑全体を撮るのは難しくなってきますが、撮りたいお花だけにフォーカスを当てた写真を撮影しやすい。

また背景ボケを大きくなりますので、写真に立体感を出すことが出来ます。

 

「圧縮効果」もありますので、お花を密にして撮ることも出来ますね。

一方で、広角や標準レンズに比べると、お花に寄れないレンズとなって来るので、初めて使う方は少し慣れが必要です。

 

中望遠レンズの特長まとめ

  • 撮りたいお花だけを撮りやすい
  • 標準レンズよりさらにボケやすい
  • ボケのコントロールがしやすい
  • 圧縮効果で花をギュッと寄せて撮れる
  • 寄れないレンズが多くなって来るので慣れが必要

 

 

お花を撮るための望遠レンズ

 

望遠ズームレンズで撮影した写真

望遠ズーム「NIKKOR Z 70-200mm f/2.8 VR S」で撮影

 

お花を撮るための望遠レンズ

焦点距離が135mmを超えるレンズ。

「風景を切り取る」と言う使い方が出来るのが望遠レンズ。

お花畑の全体を撮ることは不可能となりますが、撮りたいお花だけ(一輪だけとか)を美しく撮ることに長けたレンズとなります。

 

開放F値が明るい望遠レンズなら、前ボケも背景ボケも強烈で、ピントが合った部分を浮き上がらせるような表現が出来ます。

また写る範囲が狭いので、電柱や雑草など余計な物を写真から排除しやすいメリットがありますね。

 

個人的には一番好んで使うレンズですが、価格が高いと言うデメリットがあります。

また意識して使わないと、ワンパターンな写真にもなりやすいですね。

 

望遠レンズの特長まとめ

  • 綺麗な花だけを選んで撮りやすい
  • 前ボケ背景ボケを使いやすい
  • 構図を整理しやすい
  • 圧縮効果でお花を密に撮りやすい
  • 価格が高い
  • レンズが大きくて重い

 

 

お花を撮るためのマクロレンズ

 

マクロレンズで撮影した写真

マクロレンズ「TAMRON SP 90mm F/2.8 Di MACRO 1:1 VC USD」で撮影

 

お花を撮るためのマクロレンズ

マクロレンズは通常のレンズよりも、被写体に近づいて撮ることが出来るレンズです。

被写体に近づけることで、花や昆虫の微細なディテールを美しく撮影することができるレンズですね。

被写界深度も非常に浅くなるので、背景に何が写っているのか分からないほどボケさせることも出来ます。

例えばNikonの50mmマクロレンズ「NIKKOR Z MC 50mm f/2.8」は、撮影可能距離16cmとなっており、通常の50mmレンズよりかなり被写体に近づいて撮影出来ます。

 

ポイント

レンズのスペックには「撮影可能距離」と言うのがあり、このくらい距離が離れていないとピントが合いませんよという意味です。

レンズごとにその値は変わりますが、大まかに覚えるのなら「焦点距離=撮影可能距離」と覚えると良いです。

焦点距離50mmのレンズなら、カメラと撮りたいものが50cm離れていないとピントが合わないという具合ですね。

 

マクロレンズにも様々な種類がある

現在は多種多様なマクロレンズが出ており、

広角マクロ

標準マクロ

中望遠マクロ

望遠マクロ

と色々なマクロレンズがあります。

 

被写体に近づけることで、花や昆虫などを美しく撮影する事が出来るレンズですが、

一方で被写界深度が浅いために、ピントを合わせるのは難しくなります。

ピントが合う面が少ないため、F値を絞って撮るか被写界深度合成を使うことも多くなると思うので、三脚があった方が使いやすいですね。

 

マクロレンズの特長まとめ

  • 被写体を大きく写せる
  • 被写界深度が非常に浅く大きくボケる
  • 接写の画質が最高クラス
  • 初心者にはちょっと扱いづらい

 

 

お花の撮影で使い勝手が良いのは標準ズームレンズ

 

NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 Sの画像

焦点距離24-70mmをカバーする標準ズームレンズ

 

得意なレンズや好みがあると思いますが、一般的にお花の撮影で使いやすいレンズは「標準ズームレンズ」です。

 

広角から中望遠まで1本のレンズでカバーしてくれるため、色んなバリエーションの写真が撮影出来ますし、ズーム倍率もそこそこあるので少し離れた場所のお花も撮影しやすいですね。

 

欲を言えば大三元レンズと呼ばれる、ズーム全域F/2.8のレンズがあれば鬼に金棒!

お値段は高いレンズですが、楽しく撮影出来ると思います。

 

 

個人的には望遠ズームレンズがおすすめ

 

NIKKOR Z 70-200mm f/2.8 VR Sの画像

焦点距離70-200mmをカバーする望遠ズームレンズ

 

望遠は「風景から切り取る」使い方が出来るため、キレイな花だけを選んで取ることが出来ますし、写したくないものを画面から排除しやすい。
前ボケや背景ボケも作りやすく、使い勝手が良いレンズです。

 

私はお花の写真を撮るとき、広角ズームか望遠ズームを使って撮影しているんですが、撮影の9割ぐらい望遠ズームを使って撮影しています。

 

クロップorトリミングすれば、疑似的なマクロレンズとして使うことも出来る。

写真のバリエーションを出すのは難しいですが、花の美しさを引き出せるレンズだと思います!

 

 

マクロレンズは魅力的だけど初心者には向かない

 

マクロレンズNIKKOR Z MC 105mm f/2.8 VR Sの画像

中望遠マクロレンズ

 

「お花の撮影と言えばマクロレンズ」と言うイメージを持っている方も多いと思います。

※YouTubeでよくコメントを頂きます。

 

確かにお花とマクロレンズの組み合わせは最高なんですが、初心者には使うのが難しいレンズでもあるんです。

 

 

一番の理由は「被写界深度が浅い」から。

被写界深度が浅いと言うのは、ピントが合う前後の範囲が狭いと言う事。

 

一輪のお花を撮りたくても、花びらの一部だけにピントが合って、その他の部分は全部ボケてしまいます。

おしべ・めしべの部分にピントを合わせると、花びらはボケてしまうような感じ。

これを解決するには「F値を絞って撮る」か「被写界深度合成」を使う必要があります。

 

F値を絞って撮る場合、絞るほどにシャッタースピードが遅くなるので、ISO感度やシャッタースピードについて理解しておく必要があります。

被写界深度合成はカメラ内で出来るタイプであれば使いやすいですが、Nikonのようにレタッチソフトを使わなければいけなかったり、そもそも設定方法が良く分からないと言うことになるかも。

 

マクロレンズはカメラ初心者には難しい。
最低でも絞り・シャッタースピード・ISO感度の関係性を覚えてから、マクロレンズを使用するのが良いと思います!

 

まとめ

 

 

レンズそれぞれに特徴がありますので、撮りたい写真に応じてレンズを変えるのがベスト。

1本しか持って行けないのでしたら、「標準ズームレンズ」が一番万能にお花を撮影することが出来ます!

 

レンズのスペックは、やはりF値が明るいレンズほど表現の幅が広がります。

いまキットレンズしかお持ちでない場合は、出来れば50mm前後の標準単焦点レンズを1本構えることで、お花を撮る楽しさが増すと思いますよ!

 

各メーカー「シンデレラレンズ(撒き餌レンズ)」と呼ばれる、低価格で明るい単焦点レンズが用意されているので、まずはそちらの購入をおススメ致します。

 

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梅野
自分の撮りたい写真にマッチしたレンズを使って、思い通りにお花の撮影を楽しまれて下さい!

 

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    カメラ歴9年目、高知県在住のアマチュアカメラマン。本ブログはカメラ関連の記事や撮影テクニックなどが中心の内容となっております。その他、youtubeチャンネルでは初心者向けカメラ講座も更新しているので是非ご覧ください!
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