こんにちは、梅野(@kerocamera_ume)です!
現在、数多くの外国サードパーティが参入していますが、マニュアルフォーカスかつ単焦点レンズ。
そんな中、数少ないオートフォーカス対応レンズを出していたのがSAMYANG(サムヤン)
そのサムヤンがついに、ズームレンズを発表しました!
しかも24-70mmでズーム全域F/2.8の大三元標準レンズです。
タムロンやシグマに次ぐ、第三の定番サードパーティとなるかも知れませんね。
対応マウントはSONY Eマウント
※画像引用元:SONY
「SONYばっかりズルい!」って思ってしまいますが、マウントを公開していて売れているメーカーなので、選択肢はおのずとSONY Eマウントになりますよね。
SONYユーザーからすると、選択肢が増えすぎて逆に悩ましいかも。
実売価格は110,000円前後となっており、タムロンやシグマの大三元標準レンズと思いっきり被ってますね。
最短撮影距離は35cm
※画像引用元:ケンコートキナー
最短撮影距離は35cmとなっており、寄れるレンズです。
ただ、ライバルとなるタムロンやシグマはその上を行っており・・・。
最短撮影距離 | |
サムヤン | 広角35cm・望遠35cm |
タムロン | 広角18cm・望遠38cm |
シグマ | 広角18cm・望遠38cm |
望遠側ではサムヤンが寄れますが、広角側では大きく差があります。
広角と望遠、どっちが寄れる方が良いのかは、撮影している写真にも寄りますが、広角でも寄れる方が写真の幅が広がると思います!
初めてのズームだけど画質も良好
※画像引用元:ケンコートキナー
サムヤン AF 24-70mm F2.8 FEは初めてのズームレンズですが、画質も良好なレンズとなっています。
海外での性能検証サイトの結果を見てみましょう!
※画像引用元:ephotozine
ブルーの棒グラフは画面中央部の画質、グリーンの棒グラフは周辺部の画質を表しています。
※3000~3500台のスコアでしたら十分な画質となります。
写真を拡大して解像度を見るような方だと、4000オーバーが満足する高画質さになりますね。
中央部の画質は3000~4000のスコアとなっており、とても解像度が高いことが分かりますね。
さすがに周辺部の画質はすこし劣っていて、F/8.0~F/11まで絞ることで改善します!
パーフォーカル設計で動画撮影に向いている
オートフォーカスの駆動にはステッピングモーター(STM)を採用。
滑らかな動作AF駆動音も静寂です。
海外でのレビューでは、AF速度も速いと評されていました。
そして「AF 24-70mm F2.8 FE」はパーフォーカル設計のレンズとなっています。
パーフォーカルは、ズームしてもピント位置が変わりません。
通常だとピントを合わせてからズームすると、ピント位置もズレてしまうんですが、パーフォーカルではズームしてもピントは合ったままですので、静止画でも便利ですが動画撮影で非常に便利!
映画的な演出が簡単に出来てしまいますね。
防塵防滴に対応
※画像引用元:ケンコートキナー
海外サードパーティーは、防塵防滴に対応していなくて、雨や砂ホコリにはノーガード。
ですがAF 24-70mm F2.8 FEは防塵防滴に対応!
日本のレンズメーカーと比べれば信頼性は落ちると思いますが、シーリングされているのとされていないのでは、やはり安心感が違います。
多少の小雨でも撮影出来ると思うので、撮影シーンが増えますね!
サムヤン AF 24-70mm F2.8 FEの公式作例
※画像引用元:ケンコートキナー
サムヤン AF 24-70mm F2.8 FEのスペック
発売日 | 2022年3月25日 |
対応マウント | SONY Eマウント |
フルサイズ対応 | ○ |
レンズ構成 | 14群17枚 |
絞り羽根 | 9枚 |
焦点距離 | 24-70mm |
最短撮影距離 | 0.35m |
最大撮影倍率 | 0.27倍 |
開放F値 | F/2.8 |
画角 | 34.4~85.6° |
手ブレ補正 | × |
防塵 | ○ |
防滴 | ○ |
フィルター径 | 82mm |
本体サイズ | 128.5mm×88mm |
重量 | 1027g |
実売価格 | 110,000円前後 |
まとめ
一方、静止画のみ撮る方にとっては、あまり選択肢に入らないかもしれません。
柔らかい描写を好む方にはマッチしますが、最近の主流である高い解像度を発揮してくれるレンズでは無いです。
レンズの重量が非常に重いのもネック。
解像度重視のシグマでさえ「SIGMA 24-70mm F2.8 DG DN」は830g。
タムロンに至っては「28-75mm F/2.8 Di III VXD G2」で540gです。
パーフォーカルの機能と柔らかな描写を求める人以外にとっては、コスパの悪いレンズとなりそうですね。
とは言え、サムヤンにとってこれはズームレンズ初号機です!
今後さらに高性能なレンズを出してくると思いますので、これからの製品に期待ですね!