こんにちは、梅野(@kerocamera_ume)です!
初めて買った一眼レフは、ASP-Cセンサーのカメラだった人は多いですよね。
フルサイズよりも安くて手が出しやすい価格帯ですし、各社のエントリーモデルが多く出揃っています。
そんなイメージもあってか、ASP-Cのカメラを下に見る人もいらっしゃる。
カメラを始める前の人や、初心者と中級者のあいだくらいの人に多い傾向があるんですが
「一眼レフはフルサイズ。ASP-Cは初心者用の安いヤツ」
みたいな感じですね(笑)
たしかにエントリーモデルが多いのも事実なんですが、ASP-Cは非常にバランスの良い機種なんですよ!
ASP-Cのメリット
ASP-Cセンサーは画質と連写速度のバランスが取れていて、とても使いやすいバランス機なんです!
連写速度がはやい!
フルサイズは写真データの容量が大きく、画質は上ですが連写速度が遅いデメリットがあります。
ASP-Cは一眼レフらしい画質を持ちつつも、連写に優れるので動体撮影に特化した機種(D500など)も出ていますね。
オートフォーカスの性能が良い
動体撮影に特化させたASP-C機の場合、オートフォーカスの性能もフルサイズ以上のものが搭載されていることも多いです。
NikonのD500で例にあげるなら、フォーカスポイント153点(99点クロス)が全体に配置されていて、車やバイクなど速く動くものも確実に捉え続けてくれる!
使えるレンズの種類が多い
フルサイズ用・ASP-C用どちらのレンズも使うことが出来るので、フルサイズ機よりレンズの選択肢が多くなります。
また、フルサイズ対応のレンズは高いのでなかなか揃えるのが難しいんですが、ASP-C用レンズは低価格な設定になっているので、色んなレンズを試すことが出来ますね!
ASP-Cのデメリット
やはりセンサーサイズの違いがありますので、フルサイズよりも劣る点があるんです。
画質はフルサイズに劣る
フルサイズよりはセンサーサイズが小さいので、写真の繊細な写りなどは劣ります。
これは仕方のないことですね(笑)
カメラのモニターで見る分にはそんなに差があるようには思いませんが、写真を伸ばして印刷すると差がハッキリと分かる。
ボケ感に差がある
本来はフルサイズもASP-Cも、ボケ感は変わりません。
でも、フルサイズで撮った写真の方がボケてますよね?
これはレンズのせいと言えます。
標準レンズ(50mm)と広角レンズ(35mm)だと、標準の方がボケやすくて広角はボケにくいと言う特長がある。
なのでフルサイズの50mmと、ASP-Cの50mmで撮り比べをしようとすると
フルサイズ以外のセンサーには35mm換算がありますので、ASP-Cの場合は34mmのレンズを使用すると約50mm相当(51mm)のレンズになるわけです。
※1.5倍で計算しています。
元々は34mmの広角レンズなのでボケにくい。
なのでフルサイズとASP-Cの50mmレンズで比べると、フルサイズの方がよりボケ見えるって事なんですね。
より大きくボケを表現したいなら、フルサイズの方が向いているんです。
ハイスペックパソコンが必要ない
フルサイズ一眼レフで撮影した写真を編集しようと思うと、パソコンにもそれなりのスペックが求められます。
もちろん普通のパソコンでも出来るのですが、写真データの容量が大きいため時間がかかるんですね。
特にLightroomやPhotoshopなど、重めのソフトを使う時にはイラッとするレベルで遅くなります(笑)
ASP-Cだと写真データの容量がフルサイズより小さいため、ハイスペックパソコンじゃなくてもそれなりに早く作業が出来る!
撮ったあとのにはレタッチをされると思うので、作業のストレスに差が出てくるんですね。
余談ですが現在私の使っているパソコンは、2年前のミドルクラスになるのであまり良い物ではないんですが、Lightroomを使っていても少し時間がかかる程度で済んでいます。
フルサイズミラーレスを使っている友人のパソコンは中々の年代もので、軽い写真編集ソフトにも関わらず作業の処理にめっちゃ時間がかかっていて、見てるだけでイライラするレベル(笑)
ですので、お金に余裕があるならASP-C一眼レフであっても、パソコンもそれなりの物にした方がストレスなく作業出来ますよ。
おすすめASP-C一眼レフ
エントリーモデル以外の、ASP-Cセンサーを搭載した一眼レフをご紹介します!
ASP-Cを小馬鹿にしていた方でも、ビックリするスペックを持っていますよ。
Nikon D7500
Nikon デジタル一眼レフカメラ D7500 18-140VR レンズキット D7500LK18-140
あとで紹介するD500が出るまでは、ニコンのASP-Cのフラッグシップに君臨していたのが、D7000シリーズでした。
フルサイズのミドルクラス並の性能が詰め込まれています!
主なスペック
・2088万画素
・ISO100-51200
・連写速度 約8コマ/秒
・シャッタースピード 8000/1~30秒
・視野率100%ファインダー
・フォーカスポイント 51点(クロス15点)
・AF検出範囲 -3~+19EV
・チルト式3.2型モニター(タッチパネル)
・Wi-Fi内蔵
・Bluetooth内蔵
・重量720g
実売価格は160,000円前後となっています。
Nikon D500
Nikon デジタル一眼レフカメラ D500 レンズキット AF-S DX NIKKOR 16-80/2.8-4E ED VR D500LK16-80
突如あらわれたモンスターカメラ。
当時販売されていた一眼レフの平均的なスペックより、2つ先を行く性能にはネットでザワつきました(笑)
主なスペック
・2088万画素
・ISO100-51200
・連写速度 約10コマ/秒
・シャッタースピード 8000/1~30秒
・視野率100%ファインダー(倍率1.0倍)
・フォーカスポイント 153点(クロス99点)
・AF検出範囲 -4~+20EV
・チルト式3.2型モニター(236万ドット・タッチパネル)
・ダブルスロット対応
・Wi-Fi内蔵
・Bluetooth内蔵
・NFC対応
・重量720g
実売価格は260,000円前後となっています。
Canon EOS 7D Mark II
Canon デジタル一眼レフカメラ EOS 7D Mark II EF-S18-135 IS STM レンズキット EF-S18-135mm F3.5-5.6 IS STM付属 EOS7DMK2LK
キャノン最上位のASP-C機に位置するカメラで、使っている方も多いです!
発売から年数が経ちNikon D500と比べると、すこし古さを感じますね…
そろそろ後継機種が出るのではないでしょうか?
主なスペック
・2020万画素
・ISO100-16000
・連写速度 約10コマ/秒
・シャッタースピード 8000/1~30秒
・視野率100%ファインダー(倍率1.0倍)
・フォーカスポイント 65点(クロス65点)
・AF検出範囲 -3EV
・チルト式3.0型モニター(104万ドット)
・重量910g
実売価格は160,000円前後となっています。
Canon EOS M6
Canon ミラーレス一眼カメラ EOS M6 ダブルズームキット(シルバー) EF-M15-45mm/EF-M55-200mm 付属 EOSM6SL-WZK
キャノンから新たに登場したASP-Cミラーレス!
これまでミラーレスにはあまり力を入れていませんでしたが、これからラインナップを充実されていくらしいので、SONY・OLYMPUS・LUMIX以外の選択肢が広がりますね。
スペックもオートフォーカスとシャッタースピードを除けば、EOS 7D Mark IIを上回る性能を持っています!
ただ、ファインダーが無いので一眼レフに慣れたひとには厳しいところですね…
ファインダーが必要な方にはオプションで、後付けの電子ビューファインダーが用意されています。
主なスペック
・2420万画素
・ISO100-25600
・連写速度 約9コマ/秒
・シャッタースピード 4000/1~30秒
・フォーカスポイント 49点
・AF検出範囲 -1~+18EV
・チルト式3.0型モニター(104万ドット・タッチパネル)
・Wi-Fi内蔵
・Bluetooth内蔵
・NFC対応
・重量390g
実売価格は97,000円前後となっています。
RICOH PENTAX K-3 ll
PENTAX デジタル一眼レフ K-3II 18-135WR レンズキット GPS内蔵 ローパスセレクタ 最高約8.3コマ/秒 16190
PENTAXのASP-C機としては最上位機種!
PENTAXと言えば他のメーカーと同じ防塵・防滴という表記でも、より頑丈なイメージ。
タフさだけではなくカメラの性能も中々とんがっていますよ!
主なスペック
・2435万画素
・ISO100-51200
・連写速度 約8.3コマ/秒
・シャッタースピード 8000/1~30秒
・視野率100%ファインダー(倍率0.95倍)
・フォーカスポイント 27点(25点クロス)
・AF検出範囲 -3~+18EV
・チルト式3.2型モニター(103.7万ドット)
・GPS内蔵
・重量785g
実売価格は120,000円前後となっています。
SONY α77 II
SONY ミラーレス一眼 α77 II ズームレンズキット DT 16-50mm F2.8 SSM ILCA-77M2Q
ソニーは現在ミラーレスの方が有名になってしまい、この機種はマイナーな扱いをされていますが、ASP-C機の中でも高レベルでまとまったバランス機!
画質が良いのに連写速度も早く使い勝手が良いですね。
一つ残念な所は電子ビューファインダーという点。
これの影響か、バッテリー持ちも一眼レフとしては悪い部類に入ります(撮影可能枚数480枚)
※数字上はCanonのKiss X7よりはバッテリー持ちは良いです。
主なスペック
・2430万画素
・ISO100-25600
・連写速度 約12コマ/秒
・シャッタースピード 8000/1~30秒
・視野率100%電子ビューファインダー(倍率1.09倍)
・フォーカスポイント 79点(15点クロス)
・AF検出範囲 -2~+18EV
・チルト式3.0型モニター(122万ドット)
・Wi-Fi内蔵
・Bluetooth内蔵
・重量726g
実売価格は165,000円前後となっています。
まとめ
いかがでしょうか?
想像していたよりもASP-Cのカメラって性能が良かったんじゃないかと思います。
フルサイズのエントリーモデルと比べると、センサーサイズ以外の性能は軒並み勝ってたりしますからね!
もちろんフルサイズに劣っている部分もありますが、ASP-Cならではの良さと言うものもありますので、一概にフルサイズの方がASP-Cよりも上位と言うことはないんです。
カメラ本体も小ぶりで軽く、価格もすこし安いので、カメラを購入する時はASP-Cセンサーの一眼レフも選択肢に考えてみてはどうでしょう!
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