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RICOH GR IV(GR4)は買い?GR IIIとの違い・価格・買い替えるべき人を解説

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こんにちは、梅野(@kerocamera_ume)です!

 

リコーの高級コンパクトデジタルカメラ「GR」シリーズに、「RICOH GR IV(GR4)」が登場しました!

GR IIIから約6年半。

2025年9月12日に発売されたGR IVは、レンズやセンサーまで新しくなったフルモデルチェンジモデルです。

 

GRらしい「高画質・小型軽量・素早く撮れる」という考え方はそのままに、撮影のしやすさまでしっかり手が加えられています。

気になるのは、GR IIIと比べて何が変わったのか、というところですよね。

 

外観はよく似ていますし、28mm相当・F2.8という基本仕様も同じ。「今のGR IIIから買い替えるほどなの?」と迷うのも自然だと思います。

 

結論から言うと、GR IVは画素数の増加よりも、起動速度・AF・手ブレ補正など撮影時の快適さを重視して選びたいカメラです。

約0.6秒で起動し、AFや手ブレ補正、バッテリーも強化。

スナップ撮影で「もう少し素早く撮れたら」と感じる場面に応える改良がそろっています。

 

一方で、GR IIIに満足しているなら急いで乗り換える必要はありません。

今回は両機の違いを整理しながら、GR IVの価格や弱点も含めて、どんな人に買う価値があるのかを考えていきます!

 

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梅野

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RICOH GR IV(GR4)とは?基本スペックを確認

 

 

RICOH GR IVは、リコーイメージングが2025年9月12日に発売した、APS-Cサイズのセンサーを搭載するレンズ一体型の高級コンパクトデジタルカメラです。

一般的な小型センサーのコンパクトカメラより大きな撮像素子を搭載しているのが、GRシリーズの大きな持ち味です。

 

APS-Cは、レンズ交換式のミラーレスカメラにも広く採用されているセンサーサイズ。

大きなセンサーと単焦点レンズによる本格的な写真を、普段から持ち歩けるサイズで撮れるというわけですね。

 

搭載するレンズは18.3mm F2.8。35mm判換算では約28mm相当の広角単焦点レンズです。

街並みや旅行先の風景はもちろん、日常の何気ない一場面を周囲の空気感ごと写したいときに使いやすい画角です。

光学ズームもレンズ交換もできません。その代わり、28mmの撮影に絞ることで、持ち歩きやすさと描写性能を両立しています。

 

重たい機材を用意してから撮りに行くのではなく、カメラを普段から持ち歩いて、目に留まったものをすぐ撮る。

そんな使い方がGRシリーズの得意分野です。

GR IVも、その楽しみ方をまっすぐ受け継いでいます。

 

 

RICOH GR IVの主要スペック一覧

 

項目 RICOH GR IV
発売日 2025年9月12日
撮像素子 APS-Cサイズ 裏面照射型CMOS
有効画素数 約2,574万画素
画像処理エンジン GR ENGINE 7
レンズ 18.3mm(35mm判換算約28mm相当)
開放F値 F2.8
レンズ構成 5群7枚(非球面レンズ3枚)
ISO感度 ISO100~204800
手ブレ補正 撮像素子シフト方式・5軸/中央最大6段
AF方式 像面位相差+コントラスト検出
起動時間 約0.6秒
液晶モニター 3.0型・約103.7万ドット・タッチ対応
動画撮影 フルHD 60p/30p/24p
内蔵メモリー 約53GB
記録メディア microSD/microSDHC/microSDXC
撮影可能枚数 約250枚
サイズ 約109.4×61.1×32.7mm
重量 約262g(バッテリー・カード含む)
メーカー希望小売価格 オープン価格

※サイズは幅×高さ×厚さ。手ブレ補正はCIPA2024規格準拠で中央6段・周辺4段のメーカー公称値です。撮影可能枚数や補正効果は使用条件によって変わります。

 

スペック表でまず目を引くのは、APS-Cセンサーを積みながら撮影時の重量が約262gという軽さです。

交換レンズを持ち歩く必要がないので、荷物をできるだけ小さくしたい日にも連れて行きやすいですね。

詳しい仕様はリコーイメージング公式スペックページでも確認できます。

 

RICOH GR IVで進化した7つのポイント

 

GR IIIとの違いを知るなら、画素数だけで比べるのはもったいないです。

撮影準備の速さ、暗い場所での撮りやすさ、撮影した写真の保存まで、日々の使い勝手に関わる部分が変わっています。

なかでも買い替えの判断に関わる7つを見ていきましょう。

 

1. 新開発GRレンズで周辺部の描写を改善

 

RICOH GR4の画像

伝統と革新の新たな結晶。新開発GRレンズ

 

GR IVが搭載するのは、新開発の18.3mm F2.8 GRレンズです。

GR IIIと同じ28mm相当なので、写る範囲が広くなったわけではありません。

変わったのは、レンズの光学設計です。

 

GR IIIの4群6枚に対して、GR IVは非球面レンズ3枚を含む5群7枚構成。

歪曲収差や色収差を抑え、周辺部の解像性能を高めています。

画面の中央だけでなく、端のほうまで細かく描きたい。そんな撮影を意識した設計です。

 

たとえば、建物や街並みを撮るとき。

中央の建物はくっきりしていても、画面の隅の文字や窓枠が甘く見えると、少し気になることがあります。

新しいGRレンズは、そうした周辺部のシャープネス向上を狙っています。

建築物や風景の細部まで写し込みたい方には、見逃せない変更ですね。

 

もちろん、画面の隅まで常に同じ写りになるわけではありません。絞りや撮影距離、撮影条件によって描写は変わります。

それでも、28mmという同じ画角を使い続けながら、レンズの中身を磨いてきたところにGRらしさを感じます。

 

 

2. 約2,574万画素の裏面照射型センサーとGR ENGINE 7

 

RICOH GR4の画像

裏面照射型のAPS-Cサイズ相当CMOSイメージセンサー

 

GR IVは、有効約2,574万画素の新型裏面照射型APS-C CMOSセンサーを採用しています。

GR IIIの約2,424万画素から約150万画素増えましたが、画素数の差だけで大幅な画質向上を期待するのは早計です。

 

画素数が増えても、普段の鑑賞サイズでは違いが分かりにくいこともあります。

「写真がどれだけ細かく写るか」は、レンズの描写や画像処理にも左右されるからです。

 

GR IVでは、そのレンズとセンサーに加え、画像処理エンジンも刷新されました。

新しい「GR ENGINE 7」は、センサーから得た画像情報を処理し、階調や高感度画質の向上に貢献します。

センサー前面のフィルターも見直され、色再現性の改善が図られています。

 

ISO感度は100~204800に対応。

GR IIIの最高ISO102400と比べて、設定できる上限が広がりました。

ただし、設定できるISO感度が高いことと、暗い場所でもノイズの少ない写真が撮れることは同じではありません。

暗所では、被写体の動きや必要なシャッタースピードを考えて感度を決めたいところです。

 

画質を比べたい場合は、同じような光の条件・ISO感度で撮られた作例を見比べると、違いを判断しやすくなります。

 

 

3. 約0.6秒で起動!AFも高速化

 

RICOH GR4の画像

 

GR IVの変化で、スナップ好きの方にいちばん伝わりやすいのが起動の速さかもしれません。

電源を入れてから撮影できるまでの時間は、メーカー公称で約0.6秒です。

GRシリーズの中でも最速の起動時間とされています。

 

街を歩いていて、ふと路地にきれいな光が差したとします。

カメラを取り出している間に光や人の位置が変わってしまう。

スナップ撮影では、そんなこともありますよね。

 

だからこそ、電源を入れてすぐに撮れることには意味があります。

GR IVはレンズ鏡胴の構造や起動処理を見直して、撮影開始までの時間を短縮しました。

 

AFにも手が加えられています。

センサーの高速読み出しやレンズ駆動の見直しなどによって、ピント合わせの速さと精度の向上を図っています。

暗い場所でのAFも改善され、夜の街などでも使いやすさが期待できます。

 

とはいえ、スポーツや激しく動く被写体を追い続けるためのカメラではありません。

シャッターチャンスに反応しやすくなったことが、GR IVらしい進化だと思います。

 

 

4. 5軸手ブレ補正・中央最大6段で手持ち撮影をサポート

 

RICOH GR4の画像

 

GR IIIの3軸・4段に対して、GR IVは5軸の手ブレ補正を搭載しています。

補正効果はCIPA2024規格で画面中央最大6段、周辺4段。

測定条件が異なるため、GR IIIの4段と単純に差し引いて実写の改善幅を決めることはできません。

 

それでも、夕方や室内で手持ち撮影をする方には心強い変更です。

薄暗い場所ではシャッタースピードが遅くなり、手の動きで写真がブレやすくなります。

手ブレ補正が働けば、シャッタースピードを速くできない場面でも、カメラの揺れによる失敗を減らせます。

夕暮れの街並みや室内の小物、動かない夜景などは、恩恵を感じやすい被写体でしょう。

 

ただ、ここにはひとつ落とし穴があります。

手ブレ補正で抑えられるのはカメラの揺れです。歩く人や走る車など、被写体そのものの動きは止められません。

 

人の動きを止めて写すなら、シャッタースピードを上げる必要があります。

暗所で何でも撮れるようになるわけではありませんが、静止した被写体を手持ちで撮るときの安心感は増しそうです。

 

 

5. 約262gのボディを維持しながら操作性を改善

 

GR IVを見たとき、GR IIIとあまり変わらないと感じるかもしれません。

デザインを大きく変えず、GRらしい携帯性を受け継いでいます。

でも、ボタンやダイヤルを見ていくと、使い勝手には違いがあります。

 

GR IVのサイズは約109.4×61.1×32.7mm。GR IIIより薄いボディに仕上がっています。

撮影時の重さは約262g。

GR IIIの約257gより5g重いものの、どちらもポケットに入れて持ち歩ける軽さです。

 

背面のADJレバーは、回転操作もできる「ADJ/後電子ダイヤル」に変わりました。

露出補正には独立したボタンを用意。写真の明るさをすぐ調整できます。

街歩きで日なたから日陰へ移るようなとき、露出補正を手早く操作できるのは便利ですね。

 

GR IIIから乗り換えた直後は、操作に少し慣れが必要かもしれません。

それでも、片手で持ち、撮りたい瞬間にすぐ設定を変えるという基本は変わっていません。

 

 

6. 内蔵メモリーが約53GBに増加

 

 

容量の変化も、数字で見るとかなり大きいです。

GR IIIの内蔵メモリーは約2GB。

それがGR IVでは約53GBになりました。

 

メーカーの記録枚数の目安では、3:2・最大サイズのJPEGで約3,498枚、RAWで約995枚を保存できます。

メモリーカードを入れ忘れた日でも、そのまま撮影できるのはありがたいですね。

 

 

ただし、外部メディアはフルサイズのSDカードからmicroSDカードへ変更されました。

GR IIIで使っていたSDカードは、GR IVにそのまま挿せません。

購入時には対応するmicroSDカードを用意しましょう。

メーカーはmicroSDHC/microSDXCのUHS-I規格に対応すると案内しています。

 

なお、内蔵メモリーとmicroSDカードへ同時に二重記録することはできません。

記録先の切り替えや、撮影後にメモリー間で画像をコピーすることは可能です。

内蔵メモリーが大きくなっても、写真のバックアップは忘れないようにしたいですね。

 

 

7. バッテリーとスマートフォン連携が強化

 

RICOH GR4の画像

 

バッテリーもGR IIIとは別のものになりました。

GR IVが使用するのは、容量1,800mAhの「DB-120」です。

メーカー公称の撮影可能枚数は約250枚。GR IIIの約200枚から増えています。

枚数の目安は約25%増えました。

 

ただし、撮影枚数は電源のオン・オフや液晶の使用、撮影環境で変わります。

旅行先で1日じっくり撮りたいなら、予備のDB-120があると安心です。

 

 

スマートフォンとの連携も、使いやすくなりました。

専用アプリ「GR WORLD」で画像を取り込んだり、リモート撮影したり、スマートフォンから位置情報を送信したりできます。

Wi-Fiは従来の2.4GHz帯に加えて5.2GHz帯にも対応。

Bluetoothはバージョン5.3です。

 

ただ、メーカーは5.2GHz帯について屋内での使用を案内しています。

屋外で接続するときは2.4GHz帯を使いましょう。

撮った写真をスマートフォンへ取り込み、そのままSNSに載せたい方には便利な仕組みです。

 

 

RICOH GR IVとGR IIIを比較!買い替える価値はある?

 

ここまで見ると、GR IVの改良はかなり多いですよね。それでも「GR IIIで十分なのでは?」という疑問は残ると思います。

実際、GR IIIでも28mmのスナップ撮影を十分に楽しめます。

違いが分かりやすいように、主な仕様を並べてみました。

 

GR IVとGR IIIのスペック比較表

 

比較項目 GR IV GR III
発売年 2025年 2019年
有効画素数 約2,574万画素 約2,424万画素
センサー APS-C・裏面照射型 APS-C
レンズ 28mm相当 F2.8 28mm相当 F2.8
レンズ構成 5群7枚 4群6枚
手ブレ補正 5軸・中央最大6段 3軸・4段
最高ISO感度 204800 102400
内蔵メモリー 約53GB 約2GB
メモリーカード microSD SD
バッテリー DB-120 DB-110
撮影可能枚数 約250枚 約200枚
重量(撮影時) 約262g 約257g
4K動画 非対応 非対応

※焦点距離は35mm判換算。重量は電池とカードを含む公称値。手ブレ補正はGR IVがCIPA2024規格(中央6段・周辺4段)、GR IIIがCIPA規格での値です。

 

GR IVは画質だけで買い替えるべき?

 

GR IIIを使っている方にとって、やっぱり気になるのは写りの違いでしょう。

GR IVではレンズとセンサーが新しくなり、画面周辺部の描写や画像処理も改良されています。

建物の細かい線や風景の隅々まで写したいなら、新しいレンズの設計には期待できます。

 

ただ、画素数の増加は約150万画素。

解像度の数字だけを理由に買い替えるほどの差ではありません。

GR IIIもAPS-Cセンサーと28mm F2.8の単焦点レンズを備え、今でも十分な画質が得られます。

買い替えの判断では、画質に加えて、起動時間・AF・手ブレ補正・電池持ちに不満があるかを考えるのがよいと思います。

 

 

スナップ撮影の快適さを重視するならGR IV

 

RICOH GR4の画像

 

GR IVを選ぶ理由として、画素数以上に撮影のテンポを重視します。

スナップ撮影では、カメラを出してからシャッターを切るまでのわずかな時間が気になるからです。

撮りたいと思った瞬間に反応してくれるカメラは、それだけで撮影が楽しくなります。

 

GR IVは起動やAFの速さに加え、手ブレ補正とバッテリーも改善されています。

GR IIIを使っていて、AFの迷いや電池持ちが気になっていたなら、乗り換えを考える価値があります。

 

逆に、今のGR IIIで不便を感じていないなら、そのまま使うのもいい選択です。

28mmの写真を撮る楽しさは、GR IIIでも変わりませんからね。

 

RICOH GR IVの画質・作例はどこを見る?

 

スペックだけでは分からないのが、実際の写真の写りです。

GR IVの新型レンズとセンサーが自分の好みに合うかは、作例を見て判断したいところ。

 

「きれいに写っているか」だけでなく、次のような部分もチェックしてみてください。

  • 画面中央と四隅での細部の写り方
  • 建物の窓枠や木の枝など、細い線の解像感
  • 空や夕暮れの空と地面の明暗のつながり
  • ISO1600・ISO3200などでのノイズの出方
  • 人物の肌や草木の緑などの色合い
  • 逆光での明るい部分の粘りや白飛び

ISO感度を上げた作例では、暗い部分のノイズや細部の残り方も見ておきたいですね。

 

また、JPEGとRAW現像後では色やノイズの印象が変わります。比較するときは仕上げ方にも目を向けましょう。

 

GR IVの作例はリコーイメージングの公式製品ページから確認できます。

実写レビューでは、フォトヨドバシのGR IV撮影レポートも参考になります。

普段自分が撮る場面に近い作例を探すと、スペック表以上に参考になります。

 

 

RICOH GR IVの28mmレンズはどんな撮影に向く?

 

RICOH GR4の画像

 

買う前に確認したいのが、レンズの画角です。

 

GR IVは35mm判換算約28mm相当。

ズームできないので、この画角が自分の撮影に合うかどうかが大切になります。

 

 

28mmは広い範囲を写せる広角レンズ。

主役だけでなく、周囲の景色も一緒に入れやすい画角です。

どんな被写体と相性がいいのか、具体的に見ていきましょう。

 

 

街歩き・日常のスナップ撮影

 

GR IVをいちばん活かせるのは、やはり街歩きのスナップでしょう。

路地に差す光、商店街の看板、夕方の駅前。いつもの景色にも、写真にしたくなる瞬間があります。

28mmなら被写体の周囲まで写し込み、その場の雰囲気を残せます。

 

約262gと軽いので、撮影が目的ではない外出にも持って行きやすいです。

特別な撮影スポットへ行かなくても、カメラを持つことで身近な風景の見え方が変わりそうですね。

 

 

旅行先の風景や建物の撮影

 

旅先でできるだけ荷物を減らしたい方にも向いています。

旅行では、歩き回る時間も長くなりますからね。

 

ミラーレスカメラはレンズを替えられる自由がありますが、複数本持っていくと荷物も増えます。

GR IVなら小さなバッグにも収まり、気になった景色にすぐカメラを向けられます。

28mmは街並みや建物、広い風景を撮るのに便利な画角です。

 

一方、遠くのものを大きく写すのは苦手。

野鳥や離れた山の一部分をアップで撮りたいなら、望遠レンズを使えるカメラのほうが向いています。

 

 

料理や花などのマクロ撮影

 

近くのものを撮りたいときには、マクロモードが使えます。

ピントを合わせられる距離は、レンズ先端から約6~15cm。

花の一部分や小物、料理の細部を大きく写したい場面で役立ちます。

 

近接撮影では、背景をぼかすような表現も楽しめます。

ただし、広角レンズなので近づきすぎると遠近感が強くなります。

料理のお皿全体を自然に見せたいなら、少し引いて撮るとバランスが取りやすいですよ。

 

GR IVならではのスナップ撮影機能

 

GR IVはオートで撮るだけでも楽しめますが、スナップに便利な機能を知っておくと、さらに使いこなしやすくなります。

 

フルプレススナップでAFを待たずに撮る

 

RICOH GR4の画像

GRならではの速写機能「フルプレススナップ」

 

GRシリーズでおなじみなのが「フルプレススナップ」です。

 

通常のAF撮影では、シャッターボタンを半押ししてピントを合わせますよね。

フルプレススナップなら、ボタンを一気に押し込むことで、あらかじめ決めた距離にピントを固定して撮影できます。

AFの合焦を待たずにシャッターを切れるので、一瞬の表情や街の動きを切り取りたいときに便利です。

 

たとえば撮影距離を2mに設定して、2m前後に来た被写体を狙うような使い方です。

もちろん、その距離から大きく外れたものはピンボケになることがあります。

まずは通常のAFと切り替えながら、距離感をつかんでいくと使いやすいと思います。

 

 

Snモード(スナップ距離優先AE)を活用

 

GR IVには、モードダイヤルから選べる「Snモード」があります。

正式にはスナップ撮影距離優先AEモードです。

 

撮影距離と被写界深度を決め、それに合わせて絞りなどが制御される撮影モードです。

被写界深度は、ピントが合って見える手前から奥までの範囲のこと。

一定の距離を意識しながら街をテンポよく撮るときに重宝します。

 

プログラムオートExにも対応し、ダイヤル操作で絞りやシャッタースピードの組み合わせを変更できます。

自動露出に任せるか、自分で距離や絞りをコントロールするか。撮り方を選べるのも楽しいところです。

 

 

イメージコントロールでフィルム調の色を楽しむ

 

RICOH GR4の画像

さらに多彩な世界を描き出す「イメージコントロール」

 

JPEGの色づくりを楽しみたいなら、イメージコントロールも見ておきたい機能です。

 

GR IVには「シネマ調(イエロー)」と「シネマ調(グリーン)」が追加されました。

黄色味やシャドーの緑味を生かした、映画のような雰囲気の写真に仕上げられます。

 

従来のポジフィルム調やネガフィルム調なども選べます。

対応するモードでは粒状感の大きさも調整できます。

撮ってからパソコンで仕上げるのも楽しいですが、撮影時に好きな色を作っておくのもいいですよね。

 

JPEGをそのまま楽しみたい方には、うれしい機能だと思います。

 

 

ファームウェア更新で電子シャッターにも対応

 

GR IVはファームウェアのアップデートによって、使える機能が増えています。

 

2026年2月13日公開のバージョン1.11では、GR IVに電子シャッター機能が追加されました。

これにより、電子シャッター使用時は最速1/16000秒まで設定できるようになりました。

晴れた屋外でF2.8の明るさを生かしたいとき、シャッタースピードの選択肢が増えるのは助かります。

 

ただし、電子シャッターは高速で動く車などが歪んで写る場合があるため、被写体によって使い分けたいところです。

2026年10月21日公開のバージョン1.20では、測距点の記憶やUSERモード設定の復元に関する項目も追加されています。

使用しているGR IVのファームウェアが古い場合は、公式ファームウェア情報を確認してみてください。

 

 

RICOH GR IVのデメリット・購入前の注意点

 

 

魅力の多いGR IVですが、誰にでも合うわけではありません。

「思っていた使い方ができなかった」と後悔しないように、苦手なことも見ておきましょう。

 

光学ズーム・レンズ交換ができない

 

GR IVのレンズは28mm相当の単焦点。

焦点距離を変えることはできません。

ミラーレスカメラのようなレンズ交換もできない仕様です。

コンパクトデジタルカメラでおなじみの光学ズームもありません。

 

35mm相当・50mm相当のクロップ撮影はできますが、画像の中央部分を切り出す方式です。

3:2の記録サイズは35mm相当で約1,600万画素、50mm相当で約820万画素になります。

つまり、画角を3種類から選べても、28mm・35mm・50mmのレンズを使い分けるのと同じではありません。

 

望遠や幅広い画角が必要なら、ズーム機能のあるカメラやレンズ交換式カメラのほうが便利です。

 

ファインダーが内蔵されていない

 

GR IVには、光学ファインダーも電子ビューファインダーも内蔵されていません。

撮影時は基本的に背面モニターで構図を確認します。

 

液晶の明るさを周囲に合わせて調整する機能はありますが、目をファインダーに当てて撮るのが好きな方には不向きかもしれません。

別売りの外付け光学ファインダーという方法もあります。

画面を見ずに撮るスタイルが合うか、購入前に考えておきたいですね。

 

4K動画撮影には非対応

 

GR IVは、どちらかと言えば静止画を楽しむためのカメラです。

動画はフルHDの60p・30p・24pに対応しますが、4K撮影はできません。

 

1回の動画記録は最大4GBまたは最長約25分まで。

内部温度が高くなれば途中で終了する場合もあります。

短い日常動画なら撮れますが、4Kでの動画制作を考えているなら、動画機能の充実した別の機種が向いています。

 

防水・防塵仕様ではない点に注意

 

 

GR IVには軽くて剛性の高いマグネシウム合金ボディが採用されています。

ただし、防水・防塵カメラとしての性能を示す等級は公表されていません。

雨や砂ぼこりの中でも気にせず使える機種だとは考えないほうがよいでしょう。

 

レンズも電源のオン・オフで伸縮する構造です。

水や砂、ほこりが入り込まないように扱いたいですね。

屋外での撮影では、天気や周囲の環境に気を配りましょう。

 

 

GR IIIのアクセサリーには互換性のないものがある

 

GR IIIからの乗り換えでは、アクセサリーも確認が必要です。

 

GR IVは「DB-120」を使用するため、GR III用の「DB-110」は使えません。

リングキャップやレンズアダプター、バッテリー充電器もそのまま共用できません。

本体だけを買い替えるつもりでも、アクセサリーの追加費用が発生する場合があります。

 

購入前にはメーカー公式FAQで対応アクセサリーを確認しておきましょう。

 

 

RICOH GR IVの価格・販売状況と購入方法

 

最後に気になるのは、やはりいくらで買えるかですよね。

 

GR IVのメーカー希望小売価格はオープン価格で、販売価格は店舗によって異なります。

2026年11月3日時点のリコーイメージング公式ストアの表示価格は、税込211,800円です。

公式ストアでは会員向け特別価格が適用される場合があり、家電量販店やカメラ専門店の価格とも異なります。

 

GRシリーズは2026年7月1日に出荷価格が改定されました。

発売直後の価格を見ていた方は、いまの販売価格と違う可能性があるので気をつけてください。

 

価格と同じくらい気になるのが在庫です。

公式ストアでは抽選販売が行われており、店頭でも販売方法が異なる場合があります。

 

欲しいと思っても、その場ですぐ注文できるとは限りません。

販売店の案内や抽選の受付期間を確認してから購入を検討しましょう。

購入を考えている方は、リコーイメージング公式ストアの商品ページをチェックしてみてください。

 

 

中古のGR IIIを選ぶのもあり?

 

「GR IVは予算的にちょっと厳しい」という方は、中古のGR IIIも候補になります。

APS-Cセンサーと28mm F2.8の単焦点レンズという基本は共通。

撮れる写真の方向性も近いです。

 

ただし、中古カメラは同じ機種でも使用状態によって差があります。

 

購入するなら、次の項目を確認しておきたいですね。

  • レンズがスムーズに動き、異音がしないか
  • 試し撮りした写真に目立つゴミや汚れが写らないか
  • ボタンやダイヤルが正常に反応するか
  • バッテリーの状態や付属品はどうか
  • 販売店の保証内容を確認できるか

レンズ一体型カメラは、レンズに不具合があっても自分で交換することができません。

 

価格の安さだけで決めず、状態と保証を含めて比較しましょう。

 

 

GR IVとGR IIIx・GR IVxはどちらがいい?28mmと40mmを比較

 

RICOH GR3の画像

 

GRシリーズを選ぶときは、機種の新しさと同じくらい「28mmか40mmか」で迷うと思います。

GR IVは28mm相当、GR IIIxは40mm相当のレンズを搭載しています。

撮影するときの距離感が変わるので、ここはしっかり選びたいところです。

 

28mmは街並み、40mmは主役を切り取る撮影に

 

焦点距離28mmで撮影した写真

焦点距離28mmで撮影した写真

 

28mm相当のGR IVは、目の前の景色を広く取り込むのが得意です。

旅行先の街並み、建物、室内など、背景も含めて写したいときに使いやすいですね。

 

焦点距離40mmで撮影した写真

焦点距離40mmで撮影した写真

 

40mm相当のGR IIIxなら、28mmより写る範囲が狭くなります。

人物や料理、街角の一部分など、主役をすっきり切り取りたいときに向いています。

どちらが正解というより、普段どんな写真を撮るかで決まります。

 

迷ったら、スマートフォンで撮った写真を見返してみるのもおすすめです。

風景を広く入れることが多ければ28mm。

被写体をもう少し大きく写したいなら40mmが候補になります。

 

 

新型40mmモデル「RICOH GR IVx」の発売予定

 

リコーイメージングは2026年8月27日、40mm相当の新型「RICOH GR IVx」の開発を発表しました。

開発発表時点の公表仕様では、約2,574万画素のAPS-Cセンサーと26.1mm F2.8の新設計レンズを採用する予定です。

 

発売時期は2026年冬以降の予定で、価格は未定。

正式な発売日が確定したわけではありません。

 

GR IIIxシリーズは、2026年10月中の国内出荷分をもって製造完了になる見込みと案内されています。

 

さらに、開発発表時点のGR IVxの仕様表には4K/30p・24pの動画撮影も記載されています。

GR IVは4K非対応なので、40mmの画角とあわせて、正式発表で確認したい違いですね。

詳しくはRICOH GR IVxの公式開発発表をご覧ください。

 

RICOH GR IVがおすすめな人・向かない人

 

ここまでの特徴を踏まえると、GR IVが合うのはどんな人なのかが見えてきます。

 

GR IVをおすすめしたい人

  • 街歩きや日常のスナップ撮影が好きな人:素早く起動し、持ち歩きやすいので、気づいた瞬間に撮りやすいです。
  • スマートフォンから専用カメラへステップアップしたい人:APS-Cセンサーと28mm単焦点レンズで、構図や露出を考えながら撮れます。
  • 旅行用の軽いカメラが欲しい人:交換レンズを持たずに、街並みや風景の撮影を楽しめます。
  • GR IIIの起動やAFに不満がある人:レスポンスの向上が、買い替えを考える理由になります。
  • 日常的にカメラを持ち歩きたい人:小型軽量で、撮影を特別なイベントにせず楽しめます。

ほかのカメラも検討したほうがよい人

  • 望遠やズーム撮影が多い人:28mm相当の単焦点レンズでは遠くのものを大きく写せません。
  • 4K動画を本格的に撮りたい人:GR IVの動画はフルHDまでなので、ほかの機種が向いています。
  • ファインダーを使いたい人:GR IVは背面モニターが基本の撮影スタイルです。
  • 40mm前後の画角が好きな人:GR IIIxや開発中のGR IVxを候補に入れましょう。
  • 予算を抑えたい人:中古のGR IIIやほかのAPS-Cカメラも比較してみてください。

GR IVは高性能ですが、何でも1台で撮れる万能カメラではありません。

28mmのスナップ撮影に集中し、そのための速さと携帯性を磨いたカメラです。

 

この撮り方が自分に合っているか。そこが購入判断の分かれ道だと思います。

 

まとめ|RICOH GR IVは買い?GR IIIからの買い替え判断

 

 

RICOH GR IVは、GR IIIから約6年半を経て登場した、APS-Cセンサー搭載の高級コンパクトカメラです。

新しいレンズと約2,574万画素のセンサーに加え、約0.6秒の高速起動、AFの改良、5軸手ブレ補正など、スナップ撮影の使い勝手を大きく見直しています。

内蔵メモリーは約53GB、撮影可能枚数も公称約250枚に増えました。

 

個人的に評価したいのは、一つひとつの改良が実際の撮影の流れにつながっているところです。

スナップ撮影は、目の前の光景が変わる前にシャッターを切れるかどうかが大切。

そのためには、レンズの画質だけでなく、起動やピント合わせの速さも欠かせません。

GR IVは、そんな「撮りたい」と思った瞬間に応えてくれる方向へ進化しています。

 

ただ、GR IIIの画質や操作性に満足しているなら、無理に買い替える必要はないと思います。

GR IVは、GR IIIの不満を解消してもっと軽快にスナップを撮りたい人、これから28mmのGRを使い始めたい人に向いています。

約21万円という価格や28mm固定の画角も踏まえたうえで、自分の撮りたい写真に合うなら、ぜひ候補に入れてみてください!

 

 

RICOH GR IVのよくある質問(FAQ)

 

Q1. GR IVはSDカードなしでも撮影できる?

はい。約53GBの内蔵メモリーがあり、microSDカードを入れなくても写真や動画を保存できます。ただし、メモリーが大容量でもバックアップは必要です。撮影後はパソコンなどへ保存しておきましょう。

Q2. GR IIIの電池・SDカードはGR IVでも使える?

いいえ。GR IIIのDB-110は使えず、GR IVではDB-120が必要です。通常サイズのSDカードも挿せないため、microSDカードを用意しましょう。リングキャップやレンズアダプター、充電器にも互換性のないものがあります。

Q3. GR IVは35mm・50mmの画角でも撮れる?

はい。クロップ機能で35mm相当・50mm相当の画角を選べます。ただし光学ズームではなく中央を切り出す方式で、3:2ではそれぞれ約1,600万画素・約820万画素になります。

Q4. GR IVはカメラ初心者にもおすすめ?

プログラムAEなどの自動露出を使えば、初心者でも撮影を始められます。ただし、ズームやレンズ交換ができないため、28mmの画角に合わせて自分が動いて構図を決めるカメラです。気軽なズーム撮影が必要なら、ほかの機種とも比べてみてください。

Q5. GR IVと開発中のGR IVxはどちらを選ぶ?

風景や街並みを広く写すなら28mm相当のGR IV、人物や料理などを40mmの画角で切り取りたいならGR IVxが候補です。GR IVxは2026年8月に開発が発表され、発売予定は2026年冬以降。価格や発売日の正式発表も確認してから選びましょう。

 

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