カメラとレンズの記事 SIGMA (シグマ)

SIGMA Foveonセンサーとは?「空気まで写す」画質・メリット・弱点と搭載カメラ

本ページはプロモーションが含まれています

広告

※2026年10月18日に内容を更新しました。

 

こんにちは、梅野(@kerocamera_ume)です!

 

最近はカメラの高画素化が進み、レンズの解像性能も向上しています。風景の細かな模様や質感まで、くっきり写せる機種が増えました。

ポートレートではシャープすぎる描写が好みを分けることもありますが、風景写真などで細部まで写せるのはうれしいですね。

 

高い解像力を求めるなら、高画素のフルサイズカメラは有力な選択肢。

予算に余裕があれば、中判カメラも気になってきます。

 

ただし、ボディだけでなくレンズも含めると、予算が大きくなりがちなのが悩みどころ…。

 

低価格で解像力のあるカメラはないの?
そんな方に知ってほしいのが、独特の描写で知られるカメラなんです。
梅野
梅野

 

それがSIGMAの「Foveonセンサー(フォビオンセンサー)」を搭載したカメラ!

 

Foveonセンサーとは?ベイヤー方式との違い

 

Foveonセンサーの画像

シグマのカメラにしか搭載されていないFoveonセンサー

※画像引用元:SIGMA

 

Foveonセンサーとは

Foveon(フォビオン)センサーは、光を受ける層を縦方向に重ねた「垂直色分離方式」のイメージセンサーです。

多くのデジタルカメラで使われる「ベイヤー方式」とは、色の情報を取り込む仕組みが異なります。

-

ベイヤー方式は各画素に設けたカラーフィルターで主に1色ずつ記録するのに対し、Foveonセンサーは異なる深さの3層で光の色成分を捉える構造となっています。

そのため各画素位置の色情報を3層から得られることが特徴。色補間への依存を抑えた、緻密で自然な描写がFoveonらしさです。なお、Quattro世代は上層と下層で画素数が異なります。

 

梅野
梅野
この方式を代表するのがFoveonセンサーで、SIGMAのFoveon搭載カメラを特徴づける独自性の高いセンサーとなっております。

 

 

Foveonセンサーのメリット・デメリットと画質の特徴

 


※画像引用元:SIGMA

 

細部の描写や色の再現に個性がある一方、使い勝手では割り切りも必要なFoveon搭載カメラ。

購入前に知っておきたい弱点から見ていきましょう。

 

Foveonセンサーのデメリット

ノイズ耐性が無いに等しい

写真1枚のデータ量が大きい

電池持ちが非常に悪い

 

ノイズ耐性が無いに等しい

Foveon搭載機、とくにQuattro世代は、高ISO感度でのノイズや色の変化に注意が必要です。

感度設定はISO100~6400に対応する機種がありますが、感度を上げるほどノイズの影響を受けやすくなります。細部を重視する風景撮影なら、まずISO100を基準にすると持ち味を生かしやすいですね。

ですので、暗所や動きの速い被写体は撮影条件を選ぶですね。

 

 

写真1枚のデータ量が大きい

Foveonセンサーは3層の情報を扱いますが、保存データが一律に3倍になるわけではありません。実際のファイル容量は機種やRAW・JPEGなどの記録形式で変わります。

仮に各層を2000万画素で構成すれば合計6000万の受光要素となりますが、一般的なベイヤー機の画素数と単純比較はできません。RAWデータが大きくなる場合もあるので、SDカードやパソコンの保存容量は余裕を持たせたいところです。

また連写速度や撮影後の書き込み待ちに注意が必要です。

 

 

電池持ちが非常に悪い

消費電力の原因をセンサーだけに求めることはできませんが、Foveon搭載カメラは電池の持ちを気にしながら使う場面があるです。

長時間の風景撮影や旅行なら、撮影可能枚数を事前に確認して予備バッテリーを用意しておくと安心ですね。

 

 

扱いに癖はありますが、それでもFoveonの写りを気に入る人がいるのは、解像感や色の表現に独特の魅力があるからです!

 

Foveonセンサーのメリット

超高解像度の写真が撮れる

デジタルっぽさのないリアルな色

 

「中判カメラを思わせる描写」と評されることもあるFoveon。ただし、センサーサイズや総合画質が中判と同等という意味ではなく、細部の質感や色の印象を表す言葉として捉えたいですね。

 

この記事で紹介するFoveon搭載機には、「APS-C」や「APS-H」サイズのモデルがあります。

フルサイズより小さなセンサーでも、光量などの条件が合うと、細かな模様や輪郭を印象的に写せるんです。

 

超高解像度の写真が撮れる

まず注目したいのが、細部の解像感です。

-

Foveonとベイヤー方式のカメラを比較した作例をいくつか見てみたところ、Foveonらしいシャープな描写が印象に残り、2000万画素~3000万画素前後のフルサイズ機と見比べても独特の解像感があるでした。

Foveonは色補間に起因する偽色が原理的に発生しにくく、光学ローパスフィルターを必要としない方式です。ただし「3000万画素から5000万画素クラス相当」といった表現は、通常の画素数との単純な換算ではなく、解像感の目安として受け止める必要があります。

-

私が確認した範囲では、SONY α7RIVなどの高画素フルサイズ機と同じ条件で比べた結果までは分かりませんでした。それでも、APSサイズでこの細密感を狙えるのは興味深いですね!

 

 

デジタルっぽさのないリアルな色

もう一つの注目点は、色や階調の表現です。

-

ベイヤー方式では周囲の画素情報から色を補間します。一方、Foveonは各画素位置で3層の色情報を得るため、色の境界や質感を独特の雰囲気で表現できるです。

Foveonで撮影された作例を見たあとだと、一般的なベイヤー機の写真とは色の厚みが違うように感じることがあります。もちろん、色の好みは人それぞれです。

-

緻密な解像感と色の表情が重なることで、その場所に立っているような奥行きを感じる写真になるんですよね。

これは空気まで写すと言われる由縁なのでしょうか。

-

写真なのに、奥行きや光の湿度まで想像させてくれるような臨場感があります。

こうした独特の雰囲気が、中判カメラの描写になぞらえて語られる理由なのかもしれません。ただし、どんな場面でも中判より高画質ということではありません。

 

高感度や連写には弱点があるものの、光の条件を選べば独特の質感を楽しめるFoveonセンサー。

価格や中古での入手性が合えば、「高い解像感を自分でも試したい」という方に魅力的な選択肢になります。

 

 

フルサイズFoveonセンサーの開発状況は?

 

SIGMA fpの画像

SIGMA fpは初のフルサイズとして注目を集めたがFoveonセンサーでは無かった

※画像引用元:SIGMA

 

「APS-C」「APS-H」のサイズでこんな描写が出来るんなら、
フルサイズのFoveonセンサーになると一体どんな世界を見せてるのでしょう!?

 

どんな写真を見せてくれるのか、気になりますよね。
梅野
梅野

 

フルサイズFoveonの製品化計画は、量産化の見通しが立たず2020年にいったんリセットされました。ただし、これは開発自体の完全な終了を意味しません。

その後もSIGMAは技術開発を続けており、2026年3月の山木社長への取材でも製品化への意欲が語られています。ただし、発売日や製品仕様は確定していません。いつかフルサイズFoveonの写真を見てみたいですね。

 

 

Foveonセンサー搭載カメラの種類と特徴

 

Foveonセンサーを搭載したカメラのラインナップ
※画像引用元:SIGMA

 

梅野
梅野
ここからは、Foveonセンサーを搭載した代表的なSIGMAのカメラを紹介します。いずれも過去に発売された機種で、現在の新品・中古の流通状況は購入前の確認が必要です。

 

SIGMAのカメラは独特のデザインと尖った性能から「変態カメラ」と呼ばれることもありますが、その個性的な描写を愛するファンがいるです!

 

 

SIGMA sd Quattro

 

sd Quattroの画像

Foveonセンサーを搭載したレンズ交換式カメラ

 

SIGMA sd Quattro

Foveonを搭載したレンズ交換式ミラーレス。SIGMA SAマウントの対応レンズを使用します。

バッテリーの持ちは機種選びで確認したい部分。長時間撮影するなら予備があると安心です。

 

記事掲載時の価格の目安は新品で78,000円前後。現在の新品在庫を示すものではありません。

中古では50,000円台という価格も見られましたが、相場は状態や時期で変わります。

 

対応するSIGMAのArtレンズと組み合わせれば、細部までこだわった風景写真に挑戦してみたくなりますね!

 

 

SIGMA sd Quattroの公式作例

 

SIGMA sd Quattroで撮影された写真

SIGMA sd Quattroで撮影された写真

SIGMA sd Quattroで撮影された写真
※画像引用元:SIGMA

 

 

SIGMA sd Quattroのスペック

発売日 2016年7月7日
タイプ ミラーレス
センサーサイズ APS-C
画素数 2950万画素
高感度 ISO100~6400
連写速度 最高3.7コマ/秒
LOWサイズ:最高4.3コマ/秒
シャッタースピード 1/4000~30秒
AF測距点 9点
液晶モニター 3型(インチ)・162万ドット
ファインダー倍率 1.1倍
ファインダー視野率 100%
撮影可能枚数 -
記録メディア SDHCカード
SDカード
SDXCカード
Wi-Fi ×
Bluetooth ×
NFC ×
本体サイズ 147(幅)x95.1(高さ)x90.8(奥行) mm
重量 625g
実売価格 74,000円前後(ボディのみ)

 

 

SIGMA dp0 Quattro

 

SIGMA dp0 Quattroの画像

 

SIGMA dp0 Quattro

レンズ固定式カメラ。

dp Quattroシリーズでは最も広い画角を持つモデルです。

 

焦点距離は35mm判換算で約21mmの超広角。周辺まで広く写せるので、風景や建築物の撮影で楽しめます。歪曲収差を抑えることにも配慮されたレンズ設計です。

専用設計のレンズとFoveonセンサーの組み合わせで、細かな質感まで写す撮影を楽しめます!

 

 

SIGMA dp0 Quattroのスペック

発売日 2015年7月10日
タイプ コンデジ
センサーサイズ APS-C
画素数 2900万画素
高感度 ISO100~6400
連写速度 4.5コマ/秒
シャッタースピード 30~1/2000 秒
AF測距点 -
液晶モニター 3型(インチ)・92万ドット
ファインダー倍率 -
ファインダー視野率 -
撮影可能枚数 200枚
記録メディア SDカード
SDHCカード
SDXCカード
Eye-Fiカード
Wi-Fi ×
Bluetooth ×
NFC ×
本体サイズ 161.4(幅)x67(高さ)x126(奥行) mm
重量 500g
実売価格 99,000円前後(ボディのみ)

 

 

SIGMA dp1 Quattro

 

SIGMA dp0 Quattroの画像

 

SIGMA dp1 Quattro

レンズ固定式カメラ。

-

焦点距離は35mm判換算で約28mmの広角レンズ。街角のスナップ、テーブルフォト、風景などに使いやすい画角ですね。

広さと被写体との距離感のバランスが良く、旅先の風景を気軽に切り取るのにも向いていると思います。

 

センサーに合わせた専用レンズだからこそ、細部の描写をじっくり味わいたくなる組み合わせです!

 

 

SIGMA dp1 Quattroのスペック

発売日 2014年10月24日
タイプ コンデジ
センサーサイズ APS-C
画素数 2900万画素
高感度 ISO100~6400
連写速度 4.5コマ/秒
シャッタースピード 30~1/2000 秒
AF測距点 -
液晶モニター 3型(インチ)・92万ドット
ファインダー倍率 -
ファインダー視野率 -
撮影可能枚数 200枚
記録メディア SDカード
SDHCカード
SDXCカード
Wi-Fi ×
Bluetooth ×
NFC ×
本体サイズ 161.4(幅)x67(高さ)x87.1(奥行) mm
重量 425g
実売価格 91,000円前後(ボディのみ)

 

 

SIGMA dp2 Quattro

 

SIGMA dp2 Quattroの画像

 

SIGMA dp2 Quattro

レンズ固定式カメラ。

-

焦点距離は35mm判換算で約45mm。見た目に近い自然な距離感で撮りやすい標準域のレンズです。

50mmより少し広く写せるため、被写体だけでなく周囲の雰囲気も残しやすいですね。

 

dp Quattroシリーズの中ではボディがコンパクトで軽く、持ち歩いてスナップを撮りたい方にも気になるモデルです!

専用レンズとFoveonならではの描写を、身近な被写体で試してみたくなりますね!

 

 

SIGMA dp2 Quattroのスペック

発売日 2014年6月27日
タイプ コンデジ
センサーサイズ APS-C
画素数 2900万画素
高感度 ISO100~6400
連写速度 4.5コマ/秒
シャッタースピード 30~1/2000 秒
AF測距点 -
液晶モニター 3型(インチ)・92万ドット
ファインダー倍率 -
ファインダー視野率 -
撮影可能枚数 200枚
記録メディア SDカード
SDHCカード
SDXCカード
Wi-Fi ×
Bluetooth ×
NFC ×
本体サイズ 161.4(幅)x67(高さ)x81.6(奥行) mm
重量 410g
実売価格 81,000円前後(ボディのみ)

 

 

SIGMA dp3 Quattro

 

SIGMA dp3 Quattroの画像

 

SIGMA dp3 Quattro

レンズ固定式カメラ。

-

焦点距離は35mm判換算で約75mmの中望遠。被写体を周囲から切り取るような構図を作りやすい画角です。

背景の余計な要素を整理しやすく、ポートレートや花の撮影にも向いています。

 

最短撮影距離は22.6cm。花や小物などに近づいて撮影しやすく、接写を楽しめるのもポイントです!

最大撮影倍率は1:3倍で、小さな被写体を大きく写せます。

 

専用設計のレンズと組み合わせることで、細かな質感を狙った撮影にも挑戦できます!

 

 

SIGMA dp3 Quattroのスペック

発売日 2015年3月12日
タイプ コンデジ
センサーサイズ APS-C
画素数 2900万画素
高感度 ISO100~6400
連写速度 4.5コマ/秒
シャッタースピード 30~1/2000 秒
AF測距点 -
液晶モニター 3型(インチ)・92万ドット
ファインダー倍率 -
ファインダー視野率 -
撮影可能枚数 200枚
記録メディア SDカード
SDHCカード
SDXCカード
Wi-Fi ×
Bluetooth ×
NFC ×
本体サイズ 161.4(幅)x67(高さ)x101.8(奥行) mm
重量 465g
実売価格 100,000円前後(ボディのみ)

 

 

まとめ|Foveonセンサーの魅力と選ぶ際の注意点

 

独特の描写で写真好きの心をつかむSIGMAのFoveonセンサー。

ベイヤー方式とは異なる3層構造が生む解像感や色の表情は、作例を見ているだけでも気になります。一方で、高感度・連写・バッテリーの持ちには注意が必要です。

 

Foveonの描写にはまると、200,000円や300,000円の他社カメラを使っても物足りなく感じ、SIGMAに戻りたくなる。そんな「シグマ病」という言葉があるほど、独自の魅力を感じる人がいるんですよね!

 

私も欲しいカメラなんですが、中古価格を見たときは想像より高くて、手が届きにくいと感じました…。

とくに欲しかった「sd Quattro H」は、確認した当時の中古価格で120,000~130,000円ほど。

発売当時の新品価格が125,000円だったことを考えると、中古でも高いなぁと驚きました。価格は時期や状態で変わるので、購入時には改めて確認したいですね。

 

この記事で紹介したsd Quattroなど、Foveon搭載機の登場から長い時間が経ちました。新しいフルサイズFoveonの開発がどんな形で実を結ぶのか、今後も楽しみにしたいですね!

 

よくある質問(FAQ)

Foveonセンサーと一般的なベイヤー方式の違いは何ですか?

Foveonセンサーは、光を受ける3層を縦方向に重ねて色の成分を記録する方式です。一般的なベイヤー方式が画素ごとに色を分担して記録するのに対し、Foveonは各画素位置で3層から情報を取得します。Quattro世代では層によって画素数が異なる点も特徴です。

Foveonセンサーが風景写真に向いているのはなぜですか?

細かな輪郭や色の境界を丁寧に描く、独特の解像感を楽しめるためです。とくに明るい環境で低ISO感度を使い、風景や建物などをじっくり撮影する場面と相性が良いでしょう。ただし、画質の優劣はレンズや撮影条件によっても変わります。

Foveon搭載カメラは暗い場所や動く被写体にも使えますか?

撮影は可能ですが、機種によっては高ISO感度でのノイズや連写速度、AF性能が制約になります。暗所では三脚を使うなどして低感度で撮る方法もありますが、動く被写体ではシャッタースピードとの両立が難しい場合があります。

SIGMAのdp Quattroとsd Quattroはどう違いますか?

dp Quattroシリーズはレンズ固定式で、dp0からdp3まで焦点距離の異なるモデルがあります。sd QuattroはSIGMA SAマウントを採用したレンズ交換式で、対応レンズを選べます。どちらも生産完了モデルのため、購入時には中古品の状態や付属品も確認しましょう。

フルサイズFoveonセンサー搭載カメラは発売されていますか?

この記事で扱う2026年10月時点では、SIGMAのフルサイズFoveon搭載カメラの発売は確認できていません。2020年に製品化計画がいったんリセットされた後も研究開発は続けられていますが、発売日や仕様は未発表です。

 

ブログランキングに参加しています

 

広告

お問い合わせ

    広告

    おすすめブログ

    1日10分からできる!節約・副業でお小遣い稼ぎ!ポイ活ならモッピー
    • この記事を書いた人
    • 最新記事

    梅野

    カメラ歴11年目、高知県在住のアマチュアカメラマン。本ブログはカメラ関連の記事や撮影テクニックなどが中心の内容となっております。その他、youtubeチャンネルでは初心者向けカメラ講座も更新しているので是非ご覧ください!
    お問い合わせはこちら

    -カメラとレンズの記事, SIGMA (シグマ)