こんにちは、梅野(@kerocamera_ume)です!
2022年、ついに第2世代に生まれ変わった「FE 24-70mm F2.8 GM II」
前モデルから大幅な小型化・軽量化を実現しながらも、画質はさらに向上した、まさに正統進化を遂げたレンズです。
レンズ構成は、15群20枚。
光学設計を全面的に見直しされていて、画質がさらに向上しました。
特に、周辺部まで高い解像力とコントラストを実現しており、ポートレートや風景などの撮影に最適です。
今回はFE 24-70mm F2.8 GM IIのレビューや評価をまとめてみました!
記事の信頼性
- 写真歴 9年目
- ブログ運営歴 9年目(月間PV数12万)
- メーカー様からのレビュー案件多数
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FE 24-70mm F2.8 GM II(SEL2470GM2)の特長
それではまず、FE 24-70mm F2.8 GM II(SEL2470GM2)の特長をご紹介します!
単焦点レンズに迫る高画質さ
単焦点レンズに迫る高画質さ
近年は5000万画素・6000万画素と、カメラの画素数が上昇しています。
そんな高解像度時代のカメラボディ性能を最大限に活かすため、FE 24-70mm F2.8 GM IIは、単焦点レンズに迫る類まれな光学性能を備えています。
カメラ技術の進化とともに、ユーザーの要求も高度化しており、より細かなディテールと鮮明な画像を求める声が高まっていますよね。
FE 24-70mm F2.8 GM IIは、そうしたニーズに応えるために設計されたもので、高い解像性能を実現しながらも、そのサイズと重量は驚くほどコンパクトに抑えられています。
- 従来の設計基準を超える高い水準と最新のシミュレーション技術を駆使し、高画素カメラにおける細やかな画像再現においてもコントラスト性能を維持することに重点を置いた設計を採用。
絞り開放からでも高解像感を得られるよう配慮されており、光学設計も全面的に見直されています。
- 特に注目すべきは、超高度非球面XAレンズ2枚を含む計5枚の非球面レンズの効果的な配置。
これにより、色収差や非点収差、歪曲収差、コマ収差など、さまざまな光学的な問題を徹底的に抑制しています。
- EDガラス2枚とスーパーEDガラス2枚の使用、そしてフローティングフォーカス機構の新たな採用により、ズーム全域で中心から周辺にかけての高い解像力を実現。
静止画から動画に至るまで、被写体の微細なディテールを精密に捉え描写します!
高速・高精度のオートフォーカス
高速・高精度のオートフォーカス
高速で正確、かつ高い追随性を持つAF(オートフォーカス)駆動の実現は、現代のカメラ技術において非常に重要!
この進化は、特に動きの速い被写体を捉える際に、顕著な効果を発揮します。
FE 24-70mm F2.8 GM IIは、フローティングフォーカス機構と先進的なレンズ制御技術の組み合わせにより、オートフォーカスの性能が飛躍的に向上しています。
- 特に注目すべきは、ソニーが独自に開発したXD(extreme dynamic)リニアモーターを4基搭載したこと!
これにより、ズーム中のフォーカス追随性能が従来機種に比べて約2倍に向上し、動的なシーンでも被写体を逃さず追い続けることが可能になります。
- 新開発された絞り駆動機構は、絞り駆動速度のさらなる高速化を実現。
この進化により、AF追従高速連写が可能となり、高速撮影時でも被写体の動きに素早く対応できます。
特にα1カメラとの組み合わせでは、最高30コマ/秒という驚異的な高速連写を実現。
スポーツや野生動物などの迅速な動きを捉える際に、この高速連写は撮影者にとって大きなアドバンテージとなります。
- さらに被写界深度を深くして撮影する場合でも、絞り値に制限されることなく被写体を精確に捉え続けることができます。
これにより、撮影者は被写体を深度に収めつつ、連写することが可能となり、撮影の自由度が格段に向上します。
この最先端のAF技術とレンズ設計は、写真撮影の新たな可能性を広げ、プロフェッショナルからアマチュアまで幅広いユーザーが高品質な写真撮影を楽しむことを可能にしています。
寄れるし画質も良くなった近接撮影
寄れるし画質も良くなった近接撮影
FE 24-70mm F2.8 GM IIは、進化した近接撮影能力を持ち、これが同レンズの大きな魅力の一つ。
F2.8の大きな絞り値を生かしたぼけ味の表現力は、このレンズの重要な特徴の一つであり、従来モデルに比べてさらに向上!
特に、近接撮影において、従来のレンズでは困難であった高い解像度と美しいぼけ味のバランスを実現しています。
- フローティングフォーカス機構の採用により、近接撮影時にしばしば問題となる画質の低下を効果的に防ぎます。
これは、レンズ内の要素が動くことで、撮影距離に応じて最適な画像を提供する仕組みです。その結果、近接撮影時にも鮮明な画像が得られ、解像度の高さを保つことができます。
- このレンズは光学設計の工夫により、レンズ全長をコンパクトに抑えています。
インターナルフォーカシング方式を採用しているため、レンズの前部が動かないことも特長。
これにより、被写体に近づいて撮影する際や、狭いスペースでの動画撮影でも、扱いやすくフレキシブルな対応が可能となります。
このレンズは、近接撮影から遠景まで、多様なシーンでの撮影において、その表現力と使い勝手の良さを発揮します。
FE 24-70mm F2.8 GM II(SEL2470GM2)の公式作例
※画像引用元:ソニー
FE 24-70mm F2.8 GM II(SEL2470GM2)のスペック
発売日 | 2022年6月10日 |
対応マウント | Eマウント |
フルサイズ対応 | ○ |
レンズ構成 | 15群20枚 |
絞り羽根 | 11枚 |
焦点距離 | 24-70mm |
最短撮影距離 | 0.21m広角) 0.3m(望遠) |
最大撮影倍率 | 0.32倍 |
開放F値 | F2.8 |
画角 | 84~34° |
手ブレ補正 | × |
防塵 | ○ |
防滴 | ○ |
フィルター径 | 82mm |
本体サイズ | 87.8x119.9mm |
重量 | 695g |
実売価格 | 255,000円前後 |
FE 24-70mm F2.8 GM II(SEL2470GM2)のレビュー
※レビューは価格.comより引用しています。
FE 24-70mm F2.8 GM II(SEL2470GM2)の良い評価
フォーカス域の解像度の高さ!!!
髪の毛やまつげまで一本一本分離して・・・
目玉の血管までくっきり・・・肌の穴ぼこまで・・・
女性には嫌われるが小生はこれが大好き♥
以前よりf2.8の凄さをカメラ店で味わったことがあったが、とうとう自分の所有物となった。
f4で妥協しなくて良かった。
本当に満足度が高い。
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惜しむらくは手振れ補正が無いこと。
ただし機能を譲ってでもコンパクト性を重視した結果と評価する。
欠点が思いつかない、最高のレンズです。
α7IVで使用しています。
このレンズのおかげで、単焦点レンズの購入欲を抑えることができています。
(正確にはSIGMAの20mm f1.4artだけ購入しましたが、用途が全然違うのでノーカウントと思うことにしています。)
いくつもレンズを持ちたくない、次々買ってしまう浪費癖を直したいという方にとっては、このレンズは最適解だと思います。
-
ズームレンズでこのサイズ重さ解像度、なんの不満もありません。
強いて言えばなかなかのお値段なので、買うのをちょっと躊躇したというくらいです。
プロの方はきっと色々と気になるところもあるのかもしれませんが、一般人の私からしたら間違いなく普段使い最強のつけっぱなしレンズです。
標準ズーム初の傑作レンズ
ピントの合ったところは開放から四隅でもシャープに解像します。Ⅰ型で弱点と言われた望遠側の解像力も大幅にアップしています。
接撮影能力もアップし、近接でも解像力が落ちません。コントラストもⅠ型より大幅にアップしていますが、コントラストが高くなったからといって繊細な表現力が低下するといったようなこともなく、色気を感じるような表現力も併せ持っています。
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24-105Gとほぼ同じ大きさ・重さにまで軽量化されて取り回しが良くなっています。
初回のテスト撮影時には像面湾曲の心配もしましたが、その後撮影を重ねてその心配は杞憂に終わりました。
標準ズームに傑作なしとはよく言われますが、24-70GMⅡは標準ズーム初の傑作レンズと言っても良いでしょう。
今後これと比較されてしまうニコンやキヤノンも大変だと思います。評価は☆5つとします。
FE 24-70mm F2.8 GM II(SEL2470GM2)の悪い評価
目を引く派手な色味。仕事用途は要注意。
標準設定のJPEGはコントラストと彩度を上げた様な色味になってしまいます。この辺は好みが別れる所ですが、撮って出しで何とか使えるSEL24105Gの方が良かったです。
クリエイティブルックやホワイトバランスをフルオートだと全体的に目を引く綺麗な色合いになるので、JPEGをスマホに転送してSNSに載せる用途には向いています。
しかし、商品撮影などの物撮りは目で見た色と違いが出やすいです。仲間数人で検証した結果でも実物より色鮮やかで濃くなる印象で商品撮影には注意が必要です。
AFの速さと解像感は価格なりに最高レベルに感じます。
ソニーのズームは24-105F4しか使ったことがありませんが、素人目でも細部の解像感に差を感じます。24-70間の単焦点を全て処分しようかと迷っているほどです。
ただ、三脚固定で新聞などを撮って限界まで拡大してみると薄型軽量単焦点なGレンズ(SEL50F25G)よりも若干劣るのが解ります。
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SEL24105Gからのステップアップで買いました。
ソニーらしさ全開といった印象で、流行りや時代の流れに沿ったレンズに感じました。
特に色に関しては、発色が良すぎるとも言えますが、設定を変えないと肉眼よりも派手に写る傾向があるので撮って出しのJPEGはSNS向けな写真になりやすく、商品撮影などの仕事では使いにくいです。
写真一枚一枚をRAWで追い込んで大事にする人には完璧に近い非常に良いレンズに思いますが、仕事に趣味に設定を気にせず適当に撮りまくりたいJpeg重視な人には若干不向きに感じたのが素直な感想です。高価な価格帯とオールマイティに使える事に期待が大きすぎた分、評価は低めのになりました。
個人の好き嫌いだろうが、色味がちょっと……
これはかなり好き嫌いがわかれるところだと使ってみて思いました。
(色味)
SEL2470GM2は他のレンズと比べてかなり暖色かつ濃い色で表現されます。
寒色で濃いならまだzeiss的で使いやすかったのですが、暖色で濃いので、見ていてくどく感じます。
カメラ側でWBを寒色気味にしてみても全体が青くなるだけでいい具合にならなかったので、このレンズのためだけに調整する必要があり面倒です。
加えて、クリエイティブルックを使っても相性があまり良くないのか他のレンズよりも変な感じに写ります。raw現像が前提となるレンズかもしれません。
・SEL24105Gと比べると暗部は明るく写る一方、SEL24105Gの方がふんわりと上品な色味になります。
-
(ボケ)
やはり単焦点GMと比べて背景ボケが汚く感じました。
個人的に綺麗だなと思うボケの順番は、SEL24105Gが一番トロボケになり、
次に、色収差があるもののオールドレンズのような雰囲気のSEL2470Z、暖色気味のSEL2470GM2、ボケも固く暗めの画になるSEL2070です。
FE 24-70mm F2.8 GM II(SEL2470GM2) SNSでの評価や作例
念魔Ⅱ
model Uka 閣下 @yuuka_yamam
#ポートレート #α7IV #sel2470gm2
38mm f2.8 ss1/160 iso2000 pic.twitter.com/tM0jnah9Kp— とっくん📷 (@tokkun_camera) December 26, 2023
久しぶりに屋外撮影しようと思ったら、雨&カミナリで中止w
そんな事より「SEL2470GM2」は写りが良いのは当然として、所有欲がめちゃくちゃ満たされるレンズですわー。フードが少々大きいのが気になるけどカッコええ。最高です。 pic.twitter.com/fXD8Hsk4X8
— 【Digital-BAKA】 (@Digital_BAKA) July 3, 2022
🏹ギルドへようこそ⚔️#秋元るい さん @akimoto_rui#マシュマロ撮影会 #よつやべーす#ポートレート #portrait#sonya7rv #sel2470gm2 pic.twitter.com/WR4ah6Fqrm
— あきちゃん📸写真垢 (@aki_chaan) December 16, 2023
FE 24-70mm F2.8 GM II(SEL2470GM2) 海外の評価
【FE 24-70mm F2.8 GM IIの長所】
・標準ズームとしては素晴らしいサイズと重量
・これまでテストした中で最も機能が豊富な標準ズーム
・素晴らしい品質と耐候性
・クアッドフォーカスモーターによる素晴らしいオートフォーカス
・小型なのでジンバルレンズとしても使える
・ズーム全域で優れた解像力とコントラスト
・ほぼ完璧な中央部と中間部の性能
・標準ズームとしては良好なボケ味
・歪曲と周辺光量が比較的少ない
・高い倍率と良好な近接性能
【FE 24-70mm F2.8 GM IIの短所】
・非常に高価
【FE 24-70mm F2.8 GM IIの総評】
ソニーは、GMレンズは「将来性」があると宣伝していた。 ゴールドマスター」レンズは、それ以下のレンズが評価される金字塔となるはずだった。 それはある程度正しかったが、ソニーは(ありがたいことに)それ以上の能力があることを発見した。 私は初代ソニー24-70mm F2.8 GMの画質が好きだったが、必要以上に大きく、タムロン28-75mmのようなはるかに安価な代替レンズと比較すると格別ではないと感じた。 ソニーの24-70mm F2.8 GM IIは、端的に言えば、私がこれまで使った中で最も素晴らしい標準ズームだ。 サイズと重量が魅力的で、機能が豊富で、オートフォーカスが優れており、私が使ったどの標準ズームよりも優れた光学系を持っている。 特別なレンズだ。
欠点のリストは本当に簡単だ。 ケラレと歪みがある。 うーん、それだけだ。 それともう一つ。 高いんだ。 本当に高い。 2300米ドル相当。公平を期すために、キヤノンRF 24-70mm F2.8L IS(私のレビューはこちら)も同じくらい高価で、私は24-70 IIの方が優れたレンズだと思う。 そのような予算がない場合は、シグマ24-70mm F2.8またはタムロン28-75mm F2.8 G2のいずれかを検討してください。
しかし、GMレンズは「妥協のない」最高の選択肢であるはずだ。 このレンズもそうだ。 ソニーのプラットフォームでは、ソニーFE 24-70mm F2.8 GM IIより優れた標準ズームは存在しない。これは、他のすべての標準ズームを目指すための新しいゴールドスタンダードです。
※引用元:dustinabbott
FE 24-70mm F2.8 GM II(SEL2470GM2) レビューまとめ
「FE 24-70mm F2.8 GM II」は、2022年にリリースされた第2世代モデルで、前モデルを凌ぐ小型化・軽量化と画質の向上を実現!
15群20枚の光学設計と超高度非球面XAレンズを含む非球面レンズの配置により、色収差や歪曲収差を抑え、ズーム全域で高い解像力を提供します。
高速かつ精密なオートフォーカス機能は、特に動きの速い被写体に効果的で、近接撮影能力も改善され、撮影の幅が広がりましたね。
ユーザーレビューやSNSでは、その画質、オートフォーカス性能、コンパクトさが高く評価されている一方で、色味や価格に関する意見もありました。
FE 24-70mm F2.8 GM IIは、幅広いユーザーに最適な高品質な標準ズームレンズとして新しい基準を築いています。
その他の、SONY Eマウントの神レンズ(高性能・高コスパ)を知りたい方は、こちらの記事もご覧ください。
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